
「やっさん」と歩んだ15年。Kisvin誕生以前から、私たちはそこにいた。
今や日本ワインの頂点の一角として、入手困難を極める『Kisvin(キスヴィン)』。
数年前、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』でその妥協なき造りが紹介され、一躍その名は全国へと轟きました。しかし、私が知っている彼らの真の姿は、カメラが回るずっと、ずっと前から始まっています。
「やっさん」。
周囲から親しみを込めてそう呼ばれる、Kisvin代表・荻原康弘氏。私と彼が出会った2010年、まだワイナリーという形すらなく、後に醸造責任者となる斎藤まゆ氏もまだ、そこにはいませんでした。
ただひたすらに、土を耕し、苗木を植える。ソムリエとしての仕事を終え、夜通し電車を乗り継いで山梨・塩山の畑へ向かったあの日々。泥にまみれ、まだ何者でもなかった若木たちの呼吸を、私は「やっさん」の隣で共に聴いてきました。
「不可能な理想」を形にする土台は、この頃から既に出来上がっていた。
その後、醸造家・斎藤まゆ氏が加わり、彼女の求める「不可能」とも思える要求を、荻原氏が執念で形にする。そのせめぎ合いがKisvinを世界レベルへと押し上げました。一年、また一年。二人の天才が命を削るようにして積み上げてきた歳月が、今のボトルの密度となっているのです。
「正解」の状態を、濁らせない。
彼らがそこまで命を削って醸し出した液体を、私はどう扱うべきか。
それは、スペックや数字で誇示することではありません。15年前、塩山の畑で感じたあの空気感、そしてワイナリーのセラーに流れる「静謐」を、1mmも損なうことなくあなたのグラスへ繋ぐこと。
共に歩んできた「やっさん」への敬意を込めて。私は、このショップを単なる販売の場ではなく、彼らの魂を預かる「聖域」として運営しています。
15年の絆が繋ぐ、至高の一滴。
Kisvin Selection を見る※私たちのセラーで、最も「静かな」状態にあるボトルをお届けします。